トリプル次亜水とは

次亜塩素酸ナトリウム水溶液を弱酸性に調整した除菌水で、「弱酸性次亜塩素酸水溶液」とも呼ばれています。弱酸性にすることにより、除菌効果の高い次亜塩素酸の存在比が大きくなり、除菌効果を高めることが可能です。

トリプル次亜水はpH5.0~6.5で生成しているので、人体・動物・環境に優しく、除菌効果が高い

有効塩素に占める次亜塩素酸の存在比(%)
有効塩素に占める次亜塩素酸の存在比(%)

トリプル次亜水は除菌効果が高い次亜塩素酸で構成されているので、除菌効果が高く、pH5.0~6.5なので肌に触れても問題が少ない除菌水です。

一方、同じ塩素系で名称の似ている、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤など)は、除菌力の劣る次亜塩素酸イオン(ClO⁻)が多くなり、逆に除菌力の高い次亜塩素酸(HCLO)の比率が少なくなります。

注意:トリプル次亜水は次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤など)とは異なりますのでご注意ください!

高い安全性

トリプル次亜水は、弱酸性・低濃度でも高い除菌力を保持しています。弱酸性なので、安全性が高く、食品や皮膚に直接使用することが可能です。また、残留性が低く、有機物に接触すると分解され、水となって自然へと戻っていきます。人にも環境にも優しい除菌水です。

低残留性

  • 有機物接触で分解:排水中、自然環境中に存在する有機物に接触すると分解されます。
  • 乾くと分解:次亜塩素酸は水中でしか存在しないためトリプル次亜水は乾くと分解されます。
  • 紫外線で分解:次亜塩素酸は紫外線に長時間さらされると分解されます。

低濃度で使用

  • トリプル次亜水は除菌効果が高いため低濃度で使用できます。
    次亜塩素酸ナトリウムより低濃度(約5分の1)で使用できるため、環境負荷を減らすことができます。

中和処理が不要

  • 高濃度で使用されてきた従来の次亜塩素酸ナトリウムは、浄化槽のバクテリアに影響があったので、中和処理が必要でした。
    トリプル次亜水は弱酸性・低濃度であり、また自然分解性が高いので、中和処理が不要です。
  • 大量にトリプル次亜水を使用される場合は、中和処理をお勧めしています。

強くて速い除菌力。細菌の内部・外部両方を攻撃します。

トリプル次亜水の殺菌因子
トリプル次亜水の殺菌因子

次亜塩素酸ナトリウムの殺菌因子、次亜塩素酸イオン(ClO-)は、イオン型で負の荷電を持つため、細菌細胞の内部に入ることができず、表層の細胞壁を攻撃します。

対して、トリプル次亜水の殺菌因子である次亜塩素酸(HClO)は、分子型で荷電を持たないことから、細菌内部に速やかに到達し、細菌の内部・外部の両方から細菌細胞を攻撃します。

そのため、トリプル次亜水は次亜塩素酸ナトリウムと比較して、低濃度・短時間で除菌効果を得ることができます。